大澤クリニック

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感染症について

※京都府感染症情報センターより
http://www.pref.kyoto.jp/idsc/index.html
■京都府での定点当りの報告数
<令和8年第9週>令和8年2月23日~令和8年3月1日
感 染 症 名 定点当たりの報告数
京都府 前週比
 インフルエンザ 25.58
 COVID-19 1.30
 RSウイルス感染症 0.35
 咽頭結膜熱 0.40
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 2.95
 感染性胃腸炎 5.88
 水痘 0.53
 手足口病 0.00
 伝染性紅斑 0.05
 突発性発しん 0.18
 ヘルパンギーナ 0.00
 流行性耳下腺炎 0.03
 急性出血性結膜炎 0.00
 流行性角結膜炎 0.00

医療ニュース


京都府のインフルエンザは今週も引き続き警報レベルですが、定点当り報告数は全国・京都府とも20件台まで減少しています。保健所別では丹後で33.33件の報告があり、新たに警報レベルとなっています。山城北の咽頭結膜熱と南丹・丹後の水痘も警報レベルが継続中です。
全数把握対象疾患は結核が6件、レジオネラ症・カルバペネム耐性腸内細菌目細菌感染症・劇症型溶血性レンサ球菌感染症・侵襲性インフルエンザ菌感染症・播種性クリプトコックス症がそれぞれ1件、侵襲性肺炎球菌感染症が2件、梅毒が5件・百日咳が3件報告されました。

上記のとおり、今週は劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)の発生が報告されました。今年は第1~9週時点で既にSTSSの報告が計8件あがっており、特に報告が多かった2024年(第1~9週で11件)に迫る勢いであることから、注視したいと思います。
STSSは、致死率が30~40%と非常に高いため、メディアなどで“人食いバクテリア”と呼ばれることもある重症感染症です。病因となる溶血性レンサ球菌(溶連菌「ようれんきん」)は、小児の急性咽頭炎や伝染性膿痂疹(とびひ)、猩紅熱(しょうこうねつ)を引き起こす、ごく一般的な細菌として知られていますが、まれに傷口や粘膜などから体内に侵入してSTSSを起こします。(ただ、感染経路不明例も多くあります。)突然発症する場合が多く、急激に進行するため、適切で迅速な抗菌薬の投与など、集中治療が必要になります。
京都府では2023年まで年間10~15件程度のSTSSの報告がありましたが、2024年以降急激に増加し、年間30~40件程度の報告があります。京都府では、A群溶血性レンサ球菌による咽頭炎の患者数が2023年末頃から比較的高い水準で推移しています。STSSと咽頭炎の増加の関連性についてはっきりしたことは分かっていませんが、手洗いや咳エチケット、傷口の清潔な処置といった基本的な感染防止対策を引き続き心がけてください。